最近よく考える上司の役割と部下の関係について
一定の規模の会社になると、どうしても「上は何もわかってない!」っていう社員が出てくると思います。確かに上司は現場の仕事をすることはあまりないし、パッと見て何もしてないように見えることもあるでしょう。
でも、部下がそう思っている時には上司も「なんでこいつらは俺の考えをわかってくれないんだ…」と思ってるはずです。
※ここでいう上司はマネジメントを行う人、部下は現場で仕事をする人として捉えています。
この溝が深ければ深いほど組織は円滑に仕事がこなせないし、思った目標の達成ができなかったり、世間からの期待に応えるスピードが遅くなったりと良くないことばかりです。
最近、この問題は「説明」と「相互理解」のズレから起きる問題だと最近考えています。
説明が足りない上司問題
大きい問題として、まず上司の説明不足が、上司と部下の溝の元になっていると思います。
多少面倒だしイライラするとは思いますが、「その人が今になってる役割」「その仕事によるインパクト」を説明してあげるのが、下から理解を得られる近道なんじゃないでしょうか。
上司の言ってることをわかろうとしない部下問題
これはずっと現場にいて思うんですが、上の人ってなにしてるかわかんないけどめっちゃ忙しそうなんですよね。で、多少はしょうがないけど「その仕事の振り方雑過ぎでしょ…」「今がどれだけ大変かをわからないくせに…」って思う時もたくさんあります。
こういう時、自分の目線ではなく一回経営している人の目線を想像することが大事だと最近思います。
「今会社は大体世間的にはこういう評価、内部は今こうなっている。中長期の目標はこれ。じゃあ、その中でこれが俺に振られたってことは狙いがこれで、こう解決すればいいのか。」っていうふうに考えると、大体の仕事には納得がつくと思うんですよね。
もちろん経営者の視点なんて現場が思ってるよりも数段上ですし、受けているプレッシャーなんて想像ができないほど大きいので「お前何言ってんだ」って思う人も多いと思いますけど、言いたいのは「少しでも上に目線を持って行こう」「上司と会社の状況を理解しよう」ってことです。
上司のことを理解しないと仕事に対する必要性の理解も薄まりますし、モチベーションも維持できないと思います。さっき言ってた上司が仕事や状況をできるだけ説明してあげるっていうのは、部下の目線を高く持っていくための補助的な役割なのかもしれません。
上司のことをわかろうとしないと、その部下もまた説明をしない上司になってしまう
まだぺーぺーの時から、なかなか目線を上に持っていくことができないと、その部下は仕事や状況の説明の重さを知らないまま叩き上げで昇進し、自分が部下を持った時に「説明をしない・不足している上司」になる可能性が高いと思っています。
結果としてまた上司・部下間の溝が生じてしまうので、早いうちから現場は目線を上に持っていく意識をした方がいいでしょう。また、上司も説明をしてあげることで部下に説明の常用性を教えてあげましょう。
上司も部下も相互理解を深めるべき
先程部下は目線を上げて上司のことを理解しようということを書いたのですが、また上司も部下に歩み寄る必要があると思います。コミュニケーションをとったり、飲みに誘ったり、役割や仕事の説明をしたりと、いろいろ方法はあると思うのですが、その際に部下の不満や理解が足りていない部分をうまく補ってあげると、部下としては嬉しいですね。
上司の重要な3つの役割
ぼく個人として、組織内で上司に当たる人の仕事は大きく3つ
・各個人のタスク進捗のマネジメントと決断
・部下のアフターケア
・社長や投資家からの期待、またそれに応えるための仕事の説明
だと思っています。
もちろんこれ以外にもたくさんあるとは思うのですが、その中でも組織での意思疎通が大きいと思っています。
結局双方は分かり合えないんじゃないの?
ここまで書いておいて最後に理解し合えないのかよって思う人もいると思うんですけど、理解はせずとも目線を近づけることは可能だと思っています。ビジョンや将来像を語り、それを達成するためのロジックを説明してあげ、チーム内での役割を上司が話す。
部下もそれをしっかり理解して自分の中に落としこみ、実行する。
これが重要なんじゃないでしょうか。
まだ部下は少ないし経験もないけど、いま時点で自分が思っていることを書いてみました。