ちんびろ

雑記です

インターネットの窓口で在り続けること

弊社のサービスはシンプルさ、手軽さが売りである。おかげさまで日本最大級の会員数になっていて、ありがたいことに日々ユーザーはドンドン増えている。中には、もっと高機能を備えてほしい。この機能だと使えないからもっとカスタマイズしたいというユーザーもいる。その意見はよく分かる。

 

今日の雑記では、広大なインターネットの中におけるポジショニングの重要性について話してみたいと思う。IT界隈にいると忘れがちになってしまうのだが、インターネットには本当にいろんな方がいる。バリバリプログラムを書いて自分のサービスを作っていくスーパーマンがいれば、スマートフォンしか使ったことがなく、Yahoo!でGoogle検索を検索してしまうようなリテラシーの低い方もいる。IT系にいると、サービス設計の時に自分を基準にしてついついリテラシーが中〜上のユーザーにフォーカスしてしまったり、マジョリティであるリテラシーの低いユーザーがどこまでリテラシーが低いのかを見誤っている方が多いのではないか、と私は考える。

 

かつてTwitterは、インターネットでの発信の窓口だった。Wordpressのようにカスタマイズが自由にできず、アメブロのように長文の投稿ができない。一見ユーザーの動きを制限してしまっていて、自由度が足りないように見えるが、逆にこの自由度のなさ、シンプルさが「インターネットで自分を発信する窓口」になっていると私は考える。なんとなくみんながやりだしているTwitter、ブログのように重い記事や、HTML等の技術力も必要なく、気軽に自分の意見を発信できる。そんなコンセプトが大衆に受け、Twitterへの登録ハードルを低くしIPOを果たすことができた。

 

Twitterの140文字では伝えきれない思いがある人はLivedoorブログやアメブロに行けばいいし、写真等のギャラリーはflickrtumblrにいけばいい。Javascript等でバリバリカスタマイズしたい人はWordpressを入れたらいいし、映像を見てもらいたいならvimeoやニコニコにアップロードすればいい。Twitterはインターネットで自分を発信するきっかけになれたらいいのだ。

 

うちのサービスに話を戻すと、現状はこの窓口になれている気がしている。うちの提供している機能より高機能なものを求めるユーザーはうちから旅立って別のサービスに行くし、うちの形態とは別の形態でサービス展開をしたいユーザーはそれを提供している競合にいく。しかし、あくまでもうちとしてのポジショニングは「インターネットの窓口」であり、「ユーザーがインターネットサービスをはじめたきっかけ」であり続けるべきであると私は考える。

※高機能を求めているユーザーさん、すみません。