ちんびろ

雑記です

経営者になると技術に興味があまりなくてもいい

最初に言っておきますと、ぼくにはウェブの技術があまりないです。

HTMLとCSSをかじった程度だし、SQLも未だにjoinするとエラー出まくるし、DjangoっていうPythonフレームワークをちょっといじった程度だし、誰かに言えるような技術はありません。しかし、めちゃくちゃ勉強したいという思いがあります。(今もちょいちょい勉強中です)

 

よく友達とご飯を食べたり、温泉に行ったりした時に「このサービスのこれってどうなってるん?」「あそこが新しく発表したあの言語って従来のやつとどう違うの?」と素人のくせにいつも聞いてしまいます。いつも嫌な顔ひとつせずに丁寧に解説してくれる友人に感謝です。技術者の皆さんは技術がわからないけど仕組みを知りたいって人に簡単な解説をしてあげるだけでめっちゃ喜んでくれますよ。多分。

 

この前も温泉に言ってた時になぜか技術の話になり、Aという言事Bという言語ではどっちが優れているか?という話題になりました。

続きを読む

さえないおっさん2人がGoogleのインターンシップに紛れ込む、「インターンシップ」で学んだ3つのこと

ゴールデンウィークは相変わらずの非リア充だったので、映画を何本か見ました。

その中で、一本ずっと見たかった、「インターンシップ」がおもしろかったのと、ウェブサービスの原点というか、普段あまり意識できていなかったところを再確認できたので、その学びを書き残しておきたいと思います。

主人公は腕時計を売る、敏腕のセールスマンのビリーとニック

f:id:sam_h_m:20150507022114j:plain

主人公のニック(左)とビリー(右)

腕時計を販売するビリーとニックは自分たちが接待営業をしているときに、働いている腕時計の会社が倒産したことを営業相手に聞かされます。

失望する二人はたまたま求人情報をパソコンで調べていると、googleにたどり着き、そこに就職をしようと計画します。内定の座をかけたチーム戦のインターンのなかで、チームメンバーとライバルはみんなインターネットギーク、それも自分たちよりも20歳年下という中で、超アナログ人間の二人はどう活躍をするのか…というあらすじになっています。

詳しく書こうと思ったのですが、実際に映画を見たほうが楽しめると思いましたので割愛します。仮にネタバレを見てしまっても、とても面白い映画なのでぜひ!(次からネタバレが入ります。見たくない方は早くここから脱出するんだ!)

続きを読む

デザイナーこそ圧倒的にウェブサービスを見ておかないといけない。

最近友人と話していて「そうだよな!絶対そうだよな!」と話題になった

ウェブデザイナーこそ圧倒的にウェブサービスを見ておかないといけない。」

論について書いていきたいと思う。

 

なぜ、デザイナーが一番サービスを見ないといけないの?

続きを読む

最近思ってる「一番早く成長する方法」について

今日は弊社の入社式でした。新入社員は笑顔が眩しい社会人なりたてガールたちです。

入社式ってなんかこっちも気合い入りますね。なんていうか、気合を入れなおそうと思える特別なイベントだと思います。

 

話は変わるのですが、人が成長するにはいくつかある気がしていて、よくリスクをとったものが成長するとか、環境を変えれば強制的に伸びるとかの自己啓発系の記事を見かけるんですけど、最近思ったのは

「昨日と少しでも変わっている人を見つけ、その思考や姿勢をひたすら真似する」

方法が一番手っ取り早く成長できる方法だと思っています。

 

この人1日1日変わっていってるなーと思える人がたくさんいる場合は、その中でも成長の差分が大きい人の姿勢を真似すれば、自ずと自分の差分も大きくなるんじゃないでしょうか。

 

例えば、ぼくが尊敬する一人にうちの社長がいます。

彼はぼくと年齢的に1、2歳しか離れていないのに、毎朝、毎日会うたびに少し違うというか、目線がドンドン高いところに登っている気がしています。

 

もちろん、先輩経営者に可愛がられて経営やマネジメント、プロダクトに対する見方や考え方を教えてもらっているとは思うんですけど、なによりも

  • フラットな目線で物事を判断する姿勢
  • デザインの細部まで徹底的にこだわる思考
  • ユーザーファーストの徹底

この3点の姿勢がずば抜けていると、最近彼を観察していて思いました。

ぼくも真似しようと思います。

 

なんか自分で書いててこれ常識じゃね?とか何書いてんだろ俺って思ったけどなんか思ってたことを整理したかったので書いてみました。

あんまり整理できてないけど(笑)

 

あ、あと今日おっきい会社の人とランチに行って彼らの仕事のプロセスを聞いて全然内と違うことに驚くと同時に、人と会うと色々聞けて面白い、もっとたくさんの人に会いたいと思いました!誰かご飯行きましょう!

 

PS:決してぼくが月はじめなのに既に金欠だからじゃないですよ!奢って欲しいなんて思ってないですよ!

WHYからはじめる重要性

今日なかなか自分の企画、提案が通らなくて悩んでいた新卒女子氏に、自分がよく使っている方法を伝授した。自分でもたまーに抜けているところがあるので、忘れないうちに書いておく。

1.Start from WHY、WHYからはじめよ

私が好きなTEDのプレゼンテーションに、Simon SinekさんのHow great leaders inspire actionというプレゼンテーションがある。


Simon Sinek: How great leaders inspire action | Talk Video | TED.com

偉大なるマーケットリーダーたちはいかにして自分たちのプロダクトを売り込んでいるのか、どうストーリーを伝えれば、購買アクションを起こしてくれるのかというのを解説しているこのプレゼンテーションでは、まずなぜ?から物事を伝えたほうがいいとしている。

2.Why→How→Whatのゴールデン・サークル

f:id:sam_h_m:20141117171025j:plain

上の図は物事を伝える上での従うべき手順、ゴールデンサークルである。偉大なリーダーはまず「なぜこれを行うのか?なぜこれがターゲットに必要なのか?」を解き、次に「どうやってこれを実現するのか」を解く。そして最後に、「じゃあこの形で現実、企画、商品に落とし込もう」という順番で説明していく。そして驚くべきことに、このゴールデンサークルは実は脳科学的にも通じていて、Whatだけを説明されるよりも、「Why、なぜ」の部分に共感し、行動するという。これだけを読めば簡単に見えるが、実はこれができていない人が大半だと、Sinekは言う。

3.なぜAppleは世界のリーダーであり続けられるのか

Sinekは「Whyからはじめる」リーダーとして、Appleを例にあげている。仮に、AppleのCMのセリフがこのようなものだった場合、あなたはAppleの製品を買いたいと思うだろうか?

われわれは、すばらしいコンピュータをつくっています。

美しいデザイン、シンプルな操作法、取り扱いも簡単。

一台、いかがですか?

(『WHYから始めよ!―インスパイア型リーダーはここが違う』(サイモン・シネック著、栗木さつき訳、日本経済新聞出版社)48ページより抜粋)

 これはまず自分たちが何を作っているか(What)を説明し、次に美しいデザイン等の要素「How」について説明している。これを、いつものAppleのCMで使われている手法に変換すると、以下のようになる。

現状に挑戦し、他者とは違う考え方をする。それが私たちの信条です。

製品を美しくデザインし、操作法をシンプルにし、取り扱いを簡単にすることで、私たちは現状に挑戦しています。

その結果、すばらしいコンピュータが誕生しました。一台、いかがですか?(同書、49ページより抜粋)

 どうだろうか?グッと興味が出て、引きこまれてApple製品を買いたくならないだろうか?この文章ではまず自分たちの信条「Why」を説明し、続いてデザイン等の要素「How」、そして最後にコンピュータ「What」で締めている。こっちの方が前者の文章より共感を呼びやすい。これが、ゴールデンサークルに則った手法で説明されている文章の違いである。

4.Whyからはじめよ

まとめになりますが、企画書もサービスも売り込みかた、提案の方法は全て「Whyからはじめること」が大事である。人はあなたの「なぜ」に共感し、行動する。


Amazon.co.jp: WHYから始めよ!―インスパイア型リーダーはここが違う: サイモン・シネック, 栗木 さつき: 本

なんかまだまとまりがないなーと思いつつ忘れる前にダダダッと書いてみた。

ではまた。

 

インターネットの窓口で在り続けること

弊社のサービスはシンプルさ、手軽さが売りである。おかげさまで日本最大級の会員数になっていて、ありがたいことに日々ユーザーはドンドン増えている。中には、もっと高機能を備えてほしい。この機能だと使えないからもっとカスタマイズしたいというユーザーもいる。その意見はよく分かる。

 

今日の雑記では、広大なインターネットの中におけるポジショニングの重要性について話してみたいと思う。IT界隈にいると忘れがちになってしまうのだが、インターネットには本当にいろんな方がいる。バリバリプログラムを書いて自分のサービスを作っていくスーパーマンがいれば、スマートフォンしか使ったことがなく、Yahoo!でGoogle検索を検索してしまうようなリテラシーの低い方もいる。IT系にいると、サービス設計の時に自分を基準にしてついついリテラシーが中〜上のユーザーにフォーカスしてしまったり、マジョリティであるリテラシーの低いユーザーがどこまでリテラシーが低いのかを見誤っている方が多いのではないか、と私は考える。

 

かつてTwitterは、インターネットでの発信の窓口だった。Wordpressのようにカスタマイズが自由にできず、アメブロのように長文の投稿ができない。一見ユーザーの動きを制限してしまっていて、自由度が足りないように見えるが、逆にこの自由度のなさ、シンプルさが「インターネットで自分を発信する窓口」になっていると私は考える。なんとなくみんながやりだしているTwitter、ブログのように重い記事や、HTML等の技術力も必要なく、気軽に自分の意見を発信できる。そんなコンセプトが大衆に受け、Twitterへの登録ハードルを低くしIPOを果たすことができた。

 

Twitterの140文字では伝えきれない思いがある人はLivedoorブログやアメブロに行けばいいし、写真等のギャラリーはflickrtumblrにいけばいい。Javascript等でバリバリカスタマイズしたい人はWordpressを入れたらいいし、映像を見てもらいたいならvimeoやニコニコにアップロードすればいい。Twitterはインターネットで自分を発信するきっかけになれたらいいのだ。

 

うちのサービスに話を戻すと、現状はこの窓口になれている気がしている。うちの提供している機能より高機能なものを求めるユーザーはうちから旅立って別のサービスに行くし、うちの形態とは別の形態でサービス展開をしたいユーザーはそれを提供している競合にいく。しかし、あくまでもうちとしてのポジショニングは「インターネットの窓口」であり、「ユーザーがインターネットサービスをはじめたきっかけ」であり続けるべきであると私は考える。

※高機能を求めているユーザーさん、すみません。

スタートアップの創業メンバーとゲームの初期キャラは似てる

最近ハマっているゲームにLINE レンジャーというゲームがある。

LINE レンジャー

LINE レンジャー

  • LINE Corporation
  • ゲーム
  • 無料

 典型的なタワーディフェンスゲームであるが、そのキャラクターの豊富さ、またガチャで効果的に強いキャラクターを出してくれたり、世界中の人と対戦できたりと、これが意外にも癖になるようにできている。

 

ゲームを進めていくと、「ガチャ」を引けるようになる。ガチャを引くためには、「ルビー」を課金したり、レベル上げ等の成長要素をユーザーは行っているので、当然ガチャで出てくるのは強いキャラクターになる。LINEレンジャーで言えば、初期のキャラクターは☆1つのランクのものに対し、ガチャで出てくるのは☆3〜5といった感じだ。また、最初にユーザーに与えられる☆1の初期キャラは全員飛び道具なしの物理攻撃のキャラクターだけだが、☆3〜5のキャラクターになると、飛び道具専門のキャラクターだったり、防御力に特化したキャラクターや攻撃専門のキャラクター等、いわゆる「専門能力」を持っているキャラクターが出てくる。

 

スタートアップもこれに似ていて、初期メンバーはフリークアウト取締役の佐藤氏の言葉を借りるなら「野武士」が多い。


フリークアウト、イグニスの2社の創業から上場に関わった男の語るスタートアップが陥りがちな5つの問題(フリークアウト佐藤裕介) | STARTUP SCHOOL

特に突出した経歴や才能はないが、がむしゃらになんでもふられた仕事をこなし、なにがなんでもプロダクトを売り込む。圧倒的な生命力で荒削りながらもドンドン会社を成長させる存在。それが創業メンバー、野武士のあるべき姿だと、佐藤氏は語る。私もこの考えにはとても共感でき、創業当初は机の組み立てからカスタマーサポート、広告の出稿まで言われたものはとにかくなんでもやった。LINEレンジャーでいくとなりふり構わず敵に突っ込んでいく☆1のキャラクターである。

 

しかし、成長していくに連れて会社自身のレベルも上がり、資金調達も行うようになる。いわゆる「課金」状態になっていくのだ。集めた資金で、会社を更に成長させられる優秀な人を雇うようになる。「マーケター」、「データアナリスト」、「インフラエンジニア」「UI・UXデザイナー」等の専門能力を持った横文字の肩書きのメンバー、LINEレンジャーでいう☆3〜5のキャラクターがドンドン入社してくるのだ。

 

当然、専門能力を持っている人材が優遇され、突出した専門性を持たない初期メンバーは排除されていく。がむしゃらさだけでは超えられない成長のフェーズに会社が移っているのだ。会社の成長スピードに、創業メンバーの成長スピードが追いつかなくなってくる。悲しいが、実際にスタートアップで働いて社長と会社の成長スピードについていけていないと感じることもある。逆に、あなたのいるスタートアップであなたより後に入ってくるメンバーよりあなたの方が優秀だと感じているのなら、黄色信号、今すぐにでも採用の方針を変えた方がいい。また、あなたがいわゆる創業期よりも後のメンバーであれば、創業メンバーを超え、押し退けて社内での役割をになっていなければ、あなたは価値を発揮できていない。


私がもっと早くにクビにするべきだった5人 | freshtrax | btrax スタッフブログ


部下より上司が優秀、そんな会社に将来はありません:日経ビジネスDigital

☆3〜5の専門家に排除される運命の創業メンバーは、生き残る方法はあると私は考える。社内文化の創造と、創業期に力をつけてマネジメントや一歩俯瞰したポジションに駆け上がることだ。社内文化の創造は、私が考えるに創業メンバーのみに与えられるある種特権のようなものだと考える。いわゆる営業会社と言われる企業の創業メンバーには毎晩飲み歩く方が多いと感じるし、創業メンバーがお祭り好きなら、社員旅行でも大宴会を開いて社員数百人全員で踊り狂う会社など、濃い「企業色」を作っていけるのは、創業メンバーのみできることであり、これは余程のことがない限りひっくり返ることはないだろう。また、文化や企業の歴史を知っているからこそつけるポジションや、できるマネジメントがあると思う。

 

なんだかまとまりのないブログになってしまったが、今日このゲームをプレイしながら、ふと、スタートアップの創業メンバーはゲームの初期キャラクターに似ていると思って書いてみた。